The Bard of Avon : ストラトフォード・アポン・エイボンのシェイクスピア

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The Phoenix and the Turtle

The Phoenix and the Turtle
不死鳥と山鳩
(Pulished in 1601 in Robert
Chester's "Loves Martyr.")

この詩はシェイクスピアらしからぬ作風で書かれていて、シェイクスピアの作品かどうかを論じられることが多かったのですが、現在はシェイクスピアの作品とされています。私個人としては、シェイクスピアの作品の中に共通する「愛」「真実」「永遠性」「結婚」等のテーマを理解するのに重要な鍵を握る作品だと思っています。とても抽象的で分かりにくい詩ですが、是非、読んでみて、皆さんのご意見、感想を聞かせて下さい。

まず、詩の校正は、全部で67行で、13 quatrains 5 triplets(THRENOS)で、全てiambic tetrameterで書かれています。(意味が分からない人は、 シェイクスピアや英詩を読むにあたって、最低限知っておきたい英詩の基本知識を読んで下さい。)

詩と訳
1 Let the bird of loudest lay*,  
    一番声高く歌う鳥に
a *Song. このthe bird of loudest layは、どの鳥を指しているのかは、諸説あって定かでない。
  On the sole Arabian tree,   
    一本だけのアラビアの木の上で
b  
  Herald sad and trumpet be,
    悲しげな伝令とトランペットを吹かせよ
b  
  To whose sound chaste wings* obey.
    その音に貞節な鳥たちは従うだろう。
a *=birds
 
   
5

But thou shrieking harbinger*,
    だが、金切り声のふくろう、

c *金切り声で不吉な前触れ(死)を知らせるフクロウ。the screech owl
  Foul precurrer of the fiend*,
    汚らわしい悪魔の前触れであり、
d *precursor of the devil
  Augur of the fever's end*,
    死の予言の易者であるお前は、
d *prophet of death
  To this troupe come thou* not near!
    この一座には近寄ってくれるな
c *=you
 

   
  From this session interdict*
    この集まりでは、
e *forbid, 禁止する
10 Every fowl of tyrant wing,
    鳥の暴君である全ての家禽類の参加を禁じる
f  
 

Save the eagle, feather'd king:
    ただし鳥類の王であるワシだけは、別だ。

f  
  Keep the obsequy* so strict.
    さあ、葬式を厳かに行うのだ。
e

*葬式, 葬儀, 埋葬式。

 

   
  Let the priest in surplice* white,
     死を予言して鳴くという白鳥に
g *サープリス 《儀式で聖職者・聖歌隊員が着る前が斜めに交差した白衣》
  That defunctive* music can,
    白い葬式用のサープリスを着た
h *=funereal、葬送の; 葬式にふさわしい, しめやかな
15 Be the death-divining swan,
    しめやかな葬送の音楽に精通している司祭の役をさせておくれ
h  
 

Lest the requiem* lack his right**.
    死者のためのミサが義務(due)と儀式(rite)を
     不足するといけないからね。

g * 死者のためのミサ, 鎮魂曲, レクイエム; 《一般に 死者の冥福を祈る》**punです。
 

   
  And thou treble-dated crow,
    そして、人の3倍生きるカラスよ
i  
  That thy sable* gender makest**
     吐いたり吸ったりする息から作られるという
j *黒色の; 《詩》 暗黒の, 陰気な. **=makes
  With the breath thou givest* and takest**,
     お前の黒い陰気な種族は
j *=gives **=takes
20

'Mongst* our mourners shalt thou go. 20
     我々の葬送者の中から出ていって頂きたい。

i *=Among
 

   
  Here the anthem* doth commence:
   さあ、これから賛歌が始まる。
k *聖歌, 交唱聖歌, アンセム
  Love* and constancy* is dead;
   愛と貞節は死んでしまった。
l *allegory(寓意)として解釈可能
  Phoenix and the turtle fled
   不死鳥と山鳩は
l  
  In a mutual flame from hence.
   お互いの一つの炎となってここから消え失せてしまった
k  
       
25

So they loved, as love in twain
   彼らは、あまりに愛し合っていたので

m  
  Had the essence but in one;
   つがいであると同時に一つの体(本質)を持っていた
n  
  Two distincts, division none:
   二つの卓越したものでありながら、分かれてはいなかった
n  
  Number* there in love was slain.
   従って、愛の中には数というものは抹殺されてしまった。
m *allegory(寓意)として解釈可能
       
  Hearts remote, yet not asunder*;
   心は離れていても、バラバラでは無かった
o *離れて, 離ればなれに, ばらばらに.
30 Distance, and no space was seen
   山鳥と彼の女王との間には
p  
  Twixt the turtle and his queen:
    距離はあっても、空間は見受けられなかった。
p  
 

But in them it were* a wonder.
   彼らの間には、驚きがあった

o

*どうして、wereなのか分からない。仮定だとするとどんな意味になるか分かる方、どうぞ教えて下さい。
m(_ _)m

       
  So between them love did shine,
   彼らの間には、愛があまりにも輝いていたので
q  
  That the turtle saw his right*
   山鳩は自分のright(due, possession, nature)/riteを見た

r

*権利、正義、真相, rite(儀式)のpunです。

35 Flaming in the phoenix' sight;
   不死鳥のsight (eyesight, appearance)/siteの中で燃えていたのは
r  
  Either was the other's mine*.
   片方つまり、mine(self, wealth)であった
q *self(自身)と wealth(富)のpunです。
       
  Property* was thus appalled**,
   特性は、こうして愕然とさせられてしまった
s *allegory(寓意)として解釈可能**=terrify, ぞっとさせる, 仰天させる
  That the self was not the same;
   自己は、同じでは無くなってしまったのだ。
t  
  Single nature's double name
   単一の性質が、二つの名前を持ち
t  
40 Neither two nor one was called.
   二つとも、一つも呼べなくなってしまった。
s  
       
  Reason*, in itself confounded,
   それ自身は完全に破壊された理性は、
u *allegory(寓意)として解釈可能
  Saw division grow together,
   分裂が一緒に成長するのを見た
v  
  To themselves yet either neither,
   彼ら自身にとって、単純なものはとても
v  
45 Simple were so well compounded,
   よく合成されたので、両方であり、両方どちらでもなく、合成物であり、かつ、単一物となった
u  
       
  That it* cried, How true a twain
   そして、理性は叫んだ。何と素晴らしいつがいだろう。
w *=reason
  Seemeth* this concordant** one!
   まるで一致した一つのものの様だ。
x *=seems**和合する, 一致する, 調和した
 

Love hath* reason, reason none,
   もし成分がそのように結合して、残るなら

x *=has
  If what parts can so remain.
   愛には理性があり、理性には何も無い。
w  
       
50 Whereupon it made this threne
   そこで、理性は、
x  
  To the phoenix and the dove,
   愛の共同絶対支配者であり希望の星である
y  
  Co-supremes and stars of love,
    不死鳥と山鳩のために
y  
  As chorus to their tragic scene.
   彼らの悲劇の場面のコーラス(語り手)としてこの挽歌を作った
z  
       
 
THRENOS 挽歌
   
1 Beauty*, truth*, and rarity*,
   美と真理と希なこと
a

*allegory(寓意)として解釈可能

  Grace* in all simplicity,
   美徳の全てが、簡素になり
a *allegory(寓意)として解釈可能
  Here enclosed, in cinders lie.
   ここで燃え殻の中に閉じこめられている
a  
       
  Death* is now the phoenix' nest
   死が今や、不死鳥の巣と化し
b *allegory(寓意)として解釈可能
5 And the turtle's loyal breast
   山鳥の誠実な胸は
b  
  To eternity doth rest,
   永遠に安らいでいる
b  
       
  Leaving no posterity:
   (彼らは)子孫を残さなかったが
c  
  'Twas* not their infirmity,
   それは、彼らが不妊ではなく
c *=It was
  It was married chastity.
   純潔な結婚であったからだ
c  
       
10 Truth* may seem, but cannot be:
   真実は見えそうで、見えないものだ
d *allegory(寓意)として解釈可能
  Beauty* brag, but 'tis not she;
   美は誇っても、それは美ではない
d *allegory(寓意)として解釈可能
  Truth* and beauty* buried be.
   真実と美は埋葬されたのだ
d *allegory(寓意)として解釈可能
       
  To this urn let those repair
    誠実な人または美しい人に、この墓に
e  
  That are either true or fair
   来てもらい、この死んだ鳥たちのために溜息と
e  
  For these dead birds sigh a prayer.
   祈りを捧げもらい、修復してもらおうではないか。
e  

 

 


 

 

 

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